いただきます、ごちそうさま。

春は「始まり」の季節ですね。先日、息子の小学校でも入学式が行われました。その日、小学校の前を通りかかると、ちょうど式が終わったところでした。新1年生のご家族が校門で記念撮影をされているのを見て、ちょうど1年前、我が家も同じ場所で撮影したことを懐かしく思い出しました。満開の桜の下、ピカピカのランドセルと可愛らしい笑顔が眩しかったです。

挨拶が苦手だった子供時代

4月から息子も2年生になりました。生まれた時は小学校なんてずっと先の話だと思っていたのに、月日の経つのは本当に早いものです。 息子が通う小学校の校長先生は「我が校は挨拶を大切にしています」といつも話されています。言葉通り、校長先生は雨の日も風の日も毎朝校門に立ち、子供たち一人ひとりに大きな声で「おはようございます！」と声をかけてくださいます。

実は、私は挨拶がとても苦手な子供でした。極度の照れ屋で、親しい人たちに挨拶のときあらたまった態度をとるのがどうにも気恥ずかしくて。そんな私に、家族や友人は根気強く挨拶をしてくれて、先生方のご指導もあり、次第に挨拶への苦手意識はなくなりました。中学校では生徒会活動をしていたので、校長先生のように毎朝校門に立って「おはよう」運動をしたり、式典では壇上で挨拶をしたり、むしろ得意？になってしまったくらいです（笑）

ありがとうの気持ちをこめて

挨拶が苦手だった子供時代ですが「いただきます」と「ごちそうさま」は大きな声で言えました。私が通っていた幼稚園には、食前と食後の言葉がありました。今日もごはんを食べられて幸せです、と感謝する言葉。数十年たった今でも一言一句覚えています。挨拶はきっと全てが感謝なのでしょうね。今日もあなたに会えて良かった「おはよう」。あなたの無事が嬉しいな「おかえりなさい」。あなたのおかげで楽しかったよ、また会おうね「さようなら」。

私に似て、少し挨拶が苦手な息子。たくさんの人にたくさんの感謝を捧げる人生であってほしいと、母は願っています。