五感の中で特別な「嗅覚」。心に響く香りの力
嗅覚は五感の中でも原始的と言われる感覚。
「見る」は後頭葉へ、「聴く」は側頭葉へ、など脳へ伝わる経路は感覚によって異なりますが、五感の中で唯一「嗅ぐ」だけが脳の中心に直接伝わるのです。
そのため「見たり」「聞いたり」する情報とは異なり、「香り」の刺激は人間の本能や感情を支配している大脳辺縁系に直接伝わり、その情報はダイレクトに身体調節に影響します。
嗅覚は理性でコントロールできない感情に、直接訴えることができるといわれているのです。
心が求める、香りがもたらす心身への効果

香りを認識した脳は自律神経やホルモン分泌をコントロールし、心や身体のリズムを整えたり、気分をリフレッシュさせたりといった働きをしてくれます。
さらに、香りには「集中力を高める・ストレスを軽減する」などのリラックス効果もあるので、自分の心や身体にあった香りを選ぶことで、気持ちを明るく前向きに整えることができます。
生活に香りを取り入れることは、心身ともにとても良いメリットがあるのです。
好みに合わせて楽しむ香りの世界
香りには実に様々な種類があります。心地よいと感じる香りは人それぞれ。ビジネスシーンや友人と会うとき、おうち時間を楽しむときなど、好みや目的に応じて必要な香りを選びましょう。それぞれの特徴を知っておけば香りのセレクトに役立ちます。 ここでは代表的な6つの香りとその特徴について説明します。
【フレッシュ】 柑橘系・ティー・ハーブなど
爽やかで、季節・シーン・時間帯を選ばないデイリーな香り
【フルーツ】 レモン・パイナップル・アップルなど
ジューシーで元気な香り。親しみやすく、普段使いもしやすい人気のテイスト
【フローラル】 ローズ・ラベンダー・ネロリなど
エレガントさ、奥ゆかしさ、格調の高さなどあらゆるイメージを表現できる、花を基にした柔らかな香り。
【オリエンタル】 スパイス系・動物性香料など
中近東の香料がアクセントになった、異国情緒あふれるエキゾチックな香り
【シプレー】 パチュリー・ベチバーなど
森の植物を連想させる、落ち着いた深みのある香り
【コンフェクショナリー】 バニラ・ミルク・アーモンドなど
可愛らしく、元気が出て、気持ちがパッと明るくなるイメージ
日々の暮らしに香りの魔法を

香りの楽しみ方はポプリや香水、アロマオイルなど様々です。ヘアケア商品やスキンケア商品からも、手軽に香りを取り入れることができます。
また、四季の移り変わりによって、それぞれの季節や心身の変化にあった香りを選択するのもおすすめです。
ヘアケア商品で香りを身にまとったり、アロマオイルをお部屋で焚いてリラックスしたり。自分にあった方法で香りを楽しみながら、日頃から頑張っている心と身体をいたわってあげましょう。