ヘアケア

頭皮クレンジング用のシャンプーは不要?日頃の頭皮ケアシャンプーでできる、スカルプクレンジングの方法やポイントを詳しく解説します。

Post:2025.02.10

頭皮と毛穴のクレンジングには、頭皮クレンジング用のシャンプーを使う必要があると思っていませんか? でも、実際には――必ずしもそんなことはありません。頭皮クレンジング用のシャンプーを使わなくても、自分に合った頭皮シャンプーを適切に使用すれば、日常のシャンプーだけでも、頭皮・毛穴のクレンジングには十分です。
健やかな頭皮環境を維持するには、毛穴に溜まる汚れや皮脂を取り除いて頭皮環境を整えることが欠かせません。スカルプケアは頭皮・毛穴だけでなく、健全な髪の成長にもつながる重要なケアです。また、頭皮の臭い、かゆみ、乾燥、ベタつきといったトラブル(悩み)の軽減にもつながります。 そこでこの記事では、日常的にできるスカルプケア(頭皮クレンジング)の方法や頭皮シャンプーの使い方のポイントを解説し、加えておすすめのアイテムも紹介します。

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この記事を書いた人

株式会社ヤマサキ 研究開発部井堰裕子

約40年にわたって髪と頭皮を研究しているラサーナの毛髪診断士。 ヘアケア・スカルプケアの研究開発に携わって15年です。お客様の美髪や、健康な頭皮のため、安心・安全を意識した商品作り、品質担保に日々奮闘しています。

スカルプクレンジングとは?

スカルプクレンジングとは、頭皮の毛穴(0.3mm前後)に詰まった皮脂汚れなどを除去し、健やかな頭皮環境を保つためのケアです。毛穴に汚れが蓄積すると、頭皮環境が乱れ、フケやかゆみの原因になりがちです。その対策として定期的にスカルプクレンジングを行うと、不要な物質が除去され、毛穴を清潔に保つことができます。
スカルプクレンジングは、頭皮クレンジング用のシャンプーも販売されていますが、頭皮ケアができるシャンプーだけでも十分です。日常的に頭皮近くまで整髪料(スタイリング剤)を使用される方であれば、時折、頭皮クレンジング用のシャンプーを使うのもよいかもしれません。

おすすめの頭皮シャンプー*1

市販の頭皮シャンプーには、さまざまな製品があります。その中でスカルプクレンジングにおすすめなのが、海泥(シルト)やクレイ(カオリン)が配合されたシャンプーです。

●【海泥(シルト)】

海藻やプランクトンなどの海洋生物が海底に堆積し、時間をかけて分解や合成を繰り返してできた超微粒子の泥で豊富なミネラルを含んでいます。海泥には優れた吸着力があり、頭皮の余分な皮脂やフケ、汚れなどを吸着して洗い流します。また、超微粒子が毛穴の奥の汚れを落とし、内部を清潔に保つのに役立ちます。

●【クレイ(カオリン)】

長い年月をかけて堆積した土壌や火山灰からなる純度の高い泥(粘土)を乾燥させた多孔質の超微細粒子のことです。粒子径は1/50mm~1/100mm程度と非常に細かく、ミネラル分が豊富に含まれています。頭皮や毛穴の汚れを物理的に吸着して除去することで、頭皮環境の乱れの原因になりやすい余分な皮脂などをしっかり取り除きます。

ラサーナ(La Sana)のプレミオール シャンプーを例に取ると、フランス・ブルターニュ産の海泥(シルト*2)、世界各地から厳選した海藻のエキス*3を配合しています。
また、洗浄成分はアミノ酸系で、頭皮の潤いを残しながら、余分な汚れを取り除けるのが特長です。刺激が少ないため、頭皮の悩みをお持ちの方、敏感肌の方、ダメージヘアが気になる方などに広く使っていただけます。

*1 頭皮シャンプーと一般的なシャンプーは、それぞれ使用目的が違います。頭皮シャンプーは、健康的な頭皮を保つことを優先していますが、一般的なシャンプーは髪のクレンジングやヘアケアを目的に作られています。なお、当ページでは「頭皮」と「スカルプ」、「頭皮シャンプー」と「スカルプシャンプー」を同じ意味で使用しています(「スキャルプ」も同様です)。

*2 一般的に、粒子径が1/16mm未満の砂屑物を泥と呼びますが、そのうち粒子径が1/16mm未満~1/256mm以上のものをシルト、1/256mm未満のものを粘土、と大別します。つまり「シルト」とは、粒子の大きさに基づく呼称です。

*3 海藻類に含まれるグルタミン酸やアスパラギン酸などの誘導体が頭皮に潤いを与え、乾燥を防いでくれます。海藻にはビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養素が豊富に含まれており、頭皮や髪に必要な栄養を与えてくれ、健康な髪の成長をサポートします。抗炎症作用を持つ成分も含まれているため、頭皮トラブルの軽減が期待できます。

スカルプクレンジングの手順

まずは、洗髪の前にブラッシングをしましょう。髪のもつれをほどき、抜け毛やホコリ、汚れが落ちるため、クレンジングがしやすくなります。加えて、頭皮の血流が良くなり、クレンジング効果が高まります。その後、2~3分を目安に丁寧に予洗いを行うと、シャンプーが頭皮に馴染みやすくなります。
そして、シャンプーを頭皮全体に塗布し、指の腹を使い頭皮を優しくマッサージするように泡立てていきます。そうするとメイクのクレンジングのように、毛穴に詰まった皮脂汚れが自然に浮き上がり、しっかり落とすことができます。
しっかりと洗い流し、髪の根元や頭皮にシャンプーが残らないようにしてください。

おすすめはスカルプブラシ

スカルプクレンジングをより効果的に行うには、シャンプー時にスカルプブラシを使用するのがおすすめです。スカルプブラシを使うと、指でマッサージするよりも均等に力が加わるため、頭皮に心地よい刺激を与えてくれるだけでなく、毛穴に詰まった皮脂汚れが取れやすくなります。このマッサージ効果により血行が改善され、毛根に栄養が届きやすくなることで、健やかな毛髪の成長につながります。

ラサーナ(La Sana)のスカルプブラシ

ラサーナが開発したスカルプブラシは、頭皮へのやさしさを追求して設計された製品です。毛髪診断士が監修しており、ピンが細く、やさしい触感が特長になっています。毛穴の奥の汚れまでしっかり除去できてすっきりするだけでなく、髪どうしの摩擦がやわらぎ、爪で頭皮を傷つけるというトラブルも防げます。また、乾いている状態での頭皮マッサージに使用すれば、地肌の血流を良好にし、健康な地肌に近づけることができます。使用されたお客さまからは、「毛穴の洗浄に最適」「一度使うと良さがわかる」といった感想が寄せられています。

スカルプクレンジングによる好影響

スカルプクレンジングは、健やかな頭皮を維持するための欠かせないケアです。日々の生活で蓄積される汚れや皮脂をしっかり取り除くことで、さまざまな頭皮の悩みを軽減することができます。以下では、スカルプクレンジングでどんな頭皮の悩みを軽減できるのかを解説します。

頭皮臭

頭皮臭は、主に皮脂の過剰分泌、汗や老廃物の蓄積が原因とされています。また、細菌の繁殖や整髪料(スタイリング剤)の残留なども頭皮にイヤな臭い(ニオイ)を発生させます。しかし、スカルプクレンジングを行うと、皮脂や汚れが落ち、臭い(ニオイ)の元を取り除くことができるため、健やかな頭皮につながります。

頭皮のかゆみ

頭皮のかゆみは、皮脂汚れの蓄積、乾燥などが原因で起こることがあります。皮脂が溜まって酸化すると細菌が繁殖しやすくなり、かゆみや炎症を引き起こすからです。また、乾燥によって頭皮のバリア機能が低下し、少しの刺激にも敏感に反応してかゆみが生じることもあります。スカルプクレンジングで汚れを取り除けば、かゆみの軽減につながります。

頭皮の乾燥

潤いがなく乾燥した頭皮は、免疫力の低下と共にターンオーバーの周期が早まることで、未熟な角質細胞まで剥がれ落ちるようになります。つまり、頭皮が乾燥することで、フケやかゆみが生じやすくなってしまいます。スカルプクレンジングによって頭皮環境が整えば、フケの増加も抑えられ、保湿成分や頭皮用化粧水・育毛剤などが頭皮に浸透しやすくなって、頭皮が潤っていくことが期待できます。

ベタつく頭皮

頭皮がベタつく主な原因は、過剰に分泌された皮脂にあります。適切にスカルプクレンジングを行えば、毛穴の奥に詰まった皮脂や老廃物が取り除かれて頭皮環境が整い、ベタつきの抑制にもつながります。

クレンジング用シャンプーを使用する場合の留意点

スカルプクレンジングは、頭皮シャンプーだけでできますが、どうしても頭皮の汚れが気になる場合には、クレンジング用のシャンプーを使用してもよいかもしれません。
どういった種類のクレンジングシャンプーがあるのか、その種類と特徴、注意点を簡単にご紹介します。

炭酸シャンプー

炭酸ガスが含まれた泡タイプのシャンプーです。泡立ちが豊かで清涼感があり、炭酸の刺激が血行を良好にし、頭皮を爽快にしてくれます。地肌をすっきりさせ、髪をなめらかに洗い上げるシャンプーです。ただし、炭酸シャンプーは頭皮の皮脂を過剰に取り除きがちなため、頭皮が乾燥しやすい人が頻繁に炭酸シャンプーを使用すると、頭皮が乾燥するおそれがあります。使用頻度には注意が必要です。

ヘッドクレンズ

ヘッドクレンズとは、一般的にシャンプーと異なり泡立たないクリーム状のテクスチャー(質感・感触)で、普段のシャンプーでは落としきれない汚れや皮脂を落とすことに特化しています。頭皮の酷い汚れや過剰な皮脂、残った整髪料(スタイリング剤)をしっかりと除去してくれる反面、皮脂などを落としすぎて乾燥したり、かゆみを誘発したりといったリスクがあります。

スクラブ

一般的にスクラブとは、細かい粒子状の研磨剤(スクラブ剤)が入ったクリーム、ジェル、パウダーなどを指します。古い角質や毛穴の汚れを取り除き、肌をなめらかに整える目的で使用されます。通常、予洗いの後、シャンプー前に使用します。細かい粒子が含まれていることで、マッサージ時に使用すると、毛穴に詰まった余分な皮脂や古い角質、汚れが落ちやすくなります。ただし、古い角質を除去するなどを期待できる反面、そのぶん地肌(頭皮)への負荷も高いため、使用頻度には注意が必要です。

クレンジング製品を使用する際の注意点

自分の頭皮の状態を確認し、それに合った製品を選ぶようにしましょう。クレンジング力が強い製品は、そのぶん頭皮を乾燥させる可能性が高いため、注意が必要です。クレンジング用シャンプーは、一般的に頻繁には使用せず、週に1~2回にとどめることが無難です。乾燥やフケが助長されるようなら、使用を中止すべきです。泡立ちのよい製品やクリーム状のテクスチャー(質感・感触)のものなど、さまざまなタイプがありますが、使用感だけでなく、頭皮の状態に合わせて選択することが大切です。

プレシャンプーについて

日常的に、強力な整髪料(スタイリング剤)やヘアカラーなどを使用していたり、頭皮の汚れがとくに気になる場合には、プレシャンプーを行うとよいかもしれません。

プレシャンプーとは?

プレシャンプーとは、髪の毛や頭皮の汚れをすっきりと落とし、メインのシャンプーの効果を高めることを目的に、シャンプー前に髪や頭皮に行う対処のことを指します。
プレシャンプーを行うと、頭皮の汚れや余分な皮脂、また整髪料(スタイリング剤)などの残留物が浮き上がりやすくなり、その後のシャンプーの効果が高まります。一般にヘアオイルやクリーム、トリートメントなどを使いますが、髪や頭皮へのダメージを軽減できる場合もあります。
プレシャンプーを行う際は、最初にオイルやクリーム、トリートメントを頭皮に塗布します。頭皮に浸透したらしっかり洗い流してから、シャンプーを始めましょう。

スカルプクレンジングに関する「よくある疑問」

頭皮の汚れはシャンプーで落とせる?

頭皮の汚れは、頭皮シャンプーで十分に落とせます。むしろ、石鹸(せっけん)系などの洗浄成分のシャンプーやクレンジング用シャンプーでは、洗浄力が強すぎて乾燥などを引き起こす可能性が高まります。自分に合った頭皮シャンプーを適切に使用できれば、頭皮と毛穴のクレンジングは日々の頭皮シャンプーで十分です。

頭皮が乾燥していてもクレンジングを続けるべき?

頭皮が乾燥しているのであれば、頭皮クレンジング用のシャンプーを使うよりも、アミノ酸系洗浄成分の頭皮シャンプーで日頃のスカルプクレンジングを行うことがおすすめです。汚れだけを落として必要な潤いは残し、乾燥を抑えてくれます。

頭皮シャンプーはどこで購入できますか?

頭皮シャンプー(スカルプシャンプー)は、通販サイトやドラッグストアなどさまざまな場所で購入することができます。La Sanaのプレミオールシャンプーのような通販限定の商品もあれば、サロン専売品や店頭で市販されている製品も数多くあります。

※例えば、Botanist、Curel、Minon、セージ、スカルプD、プラーミア、エイトザタラソ、イネス、リファイニング、ジェントル、ミルボン、アスレティア、thalasso、サスティ、セグレタ、knoll、stephen、harbs、fungo、lebel、predia、アイネス、haval、sing、ルベル、ミュリアム、ビーリス、tea、Kurokami、キュレル、ボーテ、harukurokami、オクトピロックス citrus、mqure、ミルボン PLARMIA、ディアテック、la casta(ラ・カスタ)、loccitane、melce、john masters organics、プリュスオー メロウシャンプー、aveda、sisley、ナノサプリ、スカルプクレンズ、ルメント、オルビス、weleda、spa、フォリッジなどが知られています。詳しくはAmazonでご確認ください。

健やかな頭皮を維持するための日常ケア

日常生活での大切なケア

健やかな頭皮を保つためには、正しいケアが欠かせません。まずは頭皮シャンプーを使用して、日々のクレンジングを心がけましょう。
また、健康的な頭皮を維持するには、バランスの良い食事も重要です。ビタミンやミネラル、タンパク質などの地肌(頭皮)に良い食品を摂るようにしてください。ストレスは頭皮に影響を及ぼすため、良質な睡眠を心がけると、ホルモンバランスの乱れを緩和し、頭皮に良い影響を与えることができます。

スカルプクレンジングの大切さ

海泥やクレイが配合された頭皮シャンプーで日常的にクレンジングを行えば、常に頭皮と毛穴が清潔に保たれ、頭皮は次第により健やかになっていきます。大切なのは、頭皮クレンジングを習慣にすることです。毎日のケアを続け、健やかな頭皮を目指しましょう。

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