乾燥肌・敏感肌は、どんなシャンプーを選んだらいいの?
洗浄力がやさしいシャンプー
乾燥肌や敏感肌の方は、ご自身の状態に応じたスカルプシャンプーの使用をおすすめします。その際、洗浄力がマイルドなシャンプーを選んでください。頭皮にやさしいアミノ酸系洗浄成分がベースの製品がおすすめです。逆に高級アルコール系成分が含まれるシャンプーは、頭皮の乾燥やフケ、かゆみの原因になることがあるため、注意が必要です。頭皮や地肌への刺激が少ないシャンプーを選ぶのが重要です。
シャンプーや洗顔剤などの幅広い製品に配合されているアミノ酸系洗浄成分は、大きくは以下の3つのメリットを持っています。
- 低刺激性:弱酸性であるため、肌や髪に優しく、刺激を与えにくい。
- 保湿力:肌や髪に必要な保湿成分を残し、乾燥を防ぐ。
- 環境にやさしい:天然由来の成分であるため、環境にやさしい。
※当ページでは「頭皮」と「スカルプ」、「頭皮シャンプー」と「スカルプシャンプー」を同じ意味で使用しています(「スキャルプ」も同様です)。
保湿成分が配合されたシャンプー
さらに、頭皮や髪の潤いを逃さないために、保湿成分が含まれたシャンプーもおすすめです。頭皮や髪に潤いとツヤを与える天然オイル配合のシャンプーもおすすめです。
ラサーナ(lasana/ヤマサキ)のプレミオールシャンプーを例に取ると頭皮にうるおいをあたえる植物ブレンドオイルが配合されています。
添加物フリーは本当にいいの?
シャンプーの添加物が気になる方は多いのではないでしょうか。しかし、特定の成分にアレルギーがない場合は、防腐剤、合成香料、着色料、シリコンなどの添加物を特に気にする必要はありません。どうしても気になる方は、植物由来や香料無添加、ノンシリコンのシャンプーを選ぶとよいでしょう。
頭皮の乾燥でお悩みの方におすすめのシャンプー
頭皮はなぜ乾燥するの?
冬になると頭皮がかゆくなる方は多いと思います。地肌が乾燥すると、皮膚のバリア機能が低下し、刺激に対して敏感になります。これがかゆみを引き起こすメカニズムです。特に真冬の乾燥した気候は、かゆみを引き起こしやすくします。逆に、夏の暑さや湿度も、頭皮の皮脂を過剰に分泌させ、かゆみの原因になることもあります。さらに、生活習慣も頭皮の状態に影響を与えます。不規則な生活やストレス、睡眠不足は、地肌のバランスを崩し、乾燥・かゆみ・フケの原因となる場合があります。
乾燥した頭皮には、どんなシャンプーがおすすめ?
乾燥肌の頭皮には、洗浄力がやさしく、保湿成分を含む刺激の少ないシャンプーがおすすめです。頭皮の潤いを保ちながら、余分な皮脂を取り除いてくれます。頭皮に必要な潤いを与え、乾燥を防ぐ効果が期待できる敏感肌用のシャンプーをおすすめします。
アトピー肌の女性向けシャンプー
頭皮アトピーについて
アトピー性皮膚炎は、子どもさんだけでなく、大人も罹ることがあります。頭皮にアトピーの症状が発生すると、慢性的な炎症を引き起こす可能性があります。アレルギー反応や外部からの刺激によって引き起こされるため、アトピー肌の頭皮には、刺激の少ない、有効成分を含むシャンプーが適しています。頭皮の乾燥を防ぎ、炎症を軽減することが期待できるためです。
敏感肌でお悩みの女性におすすめの頭皮シャンプー
敏感肌のケア
敏感肌の頭皮は、外部からの刺激に対して敏感に反応し、かゆみや赤み、炎症を引き起こすことがあります。これは、頭皮のバリア機能が低下していることが原因です。敏感肌の頭皮には、刺激の少ない、アミノ酸系シャンプーをおすすめします。このシャンプーは、頭皮をやさしく洗浄し、必要な潤いを残してくれます。さらに、強い香料や着色料が含まれていない商品も敏感肌の方に適しています。
※アミノ酸系洗浄成分:他のアミノ酸系としては、アラニン系(洗浄成分:ココイルメチルアラニンNa、ラウロイルメチルアラニンNaなど)、グリシン系(洗浄成分:ココイルグリシンNa、ココイルグリシンTEA、ココイルグリシンKなど)、タウリン系(洗浄成分:ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルタウリンNaなど)、アスパラギン酸系(洗浄成分:ラウロイルアスパラギン酸Naやアシルアスパラギン酸TEAが配合されているもの)などがあります。
乾燥・敏感肌の方向けのシャンプー方法
シャンプー前のブラッシングと予洗い
まずは、シャンプーをする前にブラッシングをしてください。髪の表面についたほこりや残ったスタイリング剤、頭皮の皮脂などを浮かせる効果が期待できます。シャンプーの泡立ちもアップするため、洗ったときに汚れが落ちやすくなります。予洗いをすると、髪の汚れの約7割を落とすことができるといわれています。予洗いはシャンプーの泡立ちを良くするだけではなく、シャンプーの使用量が抑えられるため、頭皮への刺激も少なくなります。
十分に泡立てて、やさしくマッサージ
シャンプーを泡立てると、洗浄成分が均一に広がり、頭皮への摩擦を減らすことができます。指の腹を使って頭皮をやさしくマッサージするように洗ってください。爪を立てたり、強くこすったりすると頭皮にダメージを与える可能性があるため気をつけましょう。シャンプー専用のスカルプブラシを使用することで、頭皮を傷つけずに洗うことができます。
実は泡立たないほうがよい!? 頭皮シャンプーと泡の関係
とはいえ、泡立ちが良いシャンプーが必ずしも頭皮に良いとは限りません。いったいどういうことなのでしょうか?
髪を洗うとき、泡が多いほどきれいになると思っていませんか? たしかに泡は汚れや油分を頭皮から浮かせて除去するのに役立ちます。泡立てると、シャンプーが髪全体に広がっていると感じ、満足できます。
一方、泡が柔らかいアミノ酸系のシャンプーは頭皮にやさしく、乾燥や摩擦、刺激を引き起こしにくいのが特徴です。
頭皮の脂分を適度に残してバリア機能を保つことで、乾燥やかゆみを和らげることができます。加えて、カラーリングした髪を保護し、色落ちを減らす効果もあります。
泡立つシャンプーが合うのか、泡立ちが少ないシャンプーを選ぶべきなのかは、人それぞれの髪のタイプ、頭皮の状態、個人の好みなどによって異なります。自分の頭皮と髪の状態に理解して、適切なシャンプーを選んでください。
すすぎと乾燥のコツ
洗髪の後は、シャンプーが残らないように、しっかりとすすいでください。シャンプーが残ると頭皮の乾燥、かゆみなどの原因になります。トリートメントには髪の毛を補修する役割があるため、ダメージが大きい毛先中心に使うのがおすすめです。その後、タオルでしっかり水気をとるとドライヤーで乾かす時間が短縮され、頭皮や髪へのダメージを減らすことができます。ドライヤーの熱は頭皮の乾燥や枝毛などの原因になるため、ドライヤーを使う時は、まず温風を使って全体をざっと乾かし、半乾きの状態で冷風に切り替えると、キューティクルが整い、ツヤのある髪に仕上がります。
乾燥・敏感肌の頭皮の女性におすすめのシャンプー
シャンプーとトリートメントの役割
シャンプーは頭皮と髪の清潔を保つために不可欠です。一方、トリートメントは髪の毛を補修する役割を果たします。アミノ酸系のシャンプー、トリートメントはともに髪と頭皮にやさしく、健康的な状態を維持してくれる特徴があります。
薬用シャンプー
薬用シャンプー(医薬部外品)は、フケ、かゆみや頭皮の炎症を抑え、清潔な頭皮に保ってくれます。頭皮に潤いを与えつつ過剰な皮脂を抑え、頭皮をすこやかな状態に維持します。
では、薬用シャンプーには、どんな成分が配合されているのでしょうか? ラサーナ(lasana/ヤマサキ)の薬用シャンプーを例に取ると――フケ・かゆみを抑える作用があるグリチルリチン酸2Kや、頭皮や髪に優しいとされるアミノ酸系洗浄成分であるヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEAといった成分が配合されています。
こういった有効成分を含む製品は、医薬部外品として認定されており、それぞれが頭皮の健康的な状態をサポートする特定の作用を持っています。薬用シャンプーを選ぶときは、自分の頭皮の状態に合った成分が含まれているかを確認することが大切です。
海泥シャンプー ※
海泥シャンプーには、ミネラルが豊富な海藻エキスやアミノ酸が含まれる海泥が配合されており、頭皮と髪をやさしく洗い上げるのが特徴です。ホワイトクレイの超微細な粒子が頭皮の潤いを保ちながら、皮脂の汚れまでしっかり吸着して除去してくれます。アミノ酸系の洗浄成分が潤いをキープしながら余分な汚れだけを除去し、しっとり洗い上げてくれます。
※海泥(クレイ)
海藻やプランクトンなどの海洋生物が海底に堆積し、時間をかけて分解や合成を繰り返してできた超微粒子の泥のことです。海泥には優れた吸着力があり、頭皮の余分な皮脂やフケ、汚れなどを吸着して洗い流す機能があります。さらに豊富に含まれるミネラルが頭皮に栄養を与え、すこやかな頭皮に導きます。その他にも、頭皮の奥の汚れを落とし、毛穴を清潔に保ちます。
ラサーナ(lasana/ヤマサキ)のプレミオールシャンプーを例に取るとフランス ブルターニュ産の海泥を配合しています。
シャンプーとトリートメントはどう選ぶ?
シャンプーを選ぶ際には、成分とその効果を理解し、個人の頭皮の状態に合わせて選ぶことが重要です。使用量や洗髪の頻度も再確認し、過剰な洗髪を避けることが大切です。トリートメントは、髪の毛を補修し、正しく使用すると頭皮に必要なケアが期待できます。これらの製品を選ぶ際には、成分とその効果を理解し、自分の髪の状態に合ったものを選ぶことが大切です。正しいヘアケアは、すこやかな髪の状態を保ってくれます。
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