2月3日は乳酸菌の日。何を隠そう、プレミオールシリーズがリニューアルを迎えた日でもあります。乳酸菌って腸内環境を整えるイメージが強いかと思うんですが、頭皮でも良い働きをしてくれるってご存知ですか?
あまり知られてはいないんですが、この乳酸菌がプレミオール シャンプーに配合されていて、頭皮で大活躍をしてくれているんです。
じつはその乳酸菌の働きに着目して、研究を重ねて配合した開発者がいます。
それが、ラサーナ 開発担当のHです。
今回は、乳酸菌の頭皮での働きについて、Hに詳しく教えてもらおうと思います。
頭皮にお花畑?!スカルプフローラとは
高橋
頭皮の菌って想像がつかないので、くわしく教えてほしいです!
H
頭皮にいる常在菌のことをスカルプフローラと言います。菌たちが自分の場所を確保して頭皮を花畑の花のように埋め尽くしているので「フローラ(花畑)」と呼ばれるようになったそうです。
高橋
花壇一面の花のように、頭皮を埋め尽くすほど菌が存在しているんですね!
H
常在菌なので、頭皮の健康状態を保つ大切な役割をしてくれているんですよ。
高橋
菌の種類や比率には個人差もあるんですか?
H
ありますね。種類も様々です。例えば「表皮ブドウ球菌」という菌があるんですが、皮脂を分解して脂肪酸を作り、肌の潤いを保つ働きをしています。脂肪酸も多いと刺激になったりするので、多いと良いというものではないんですよね。バランスが大切なんです。
高橋
バランスが崩れるとどうなるんですか?
H
一般的に頭皮は青白い状態が健康的なんですが、炎症を起こして赤くなったりします。「コリネバクテリウム」という菌は、通常、頭皮を弱酸性に保ってくれている菌なんですが、増えすぎると炎症が起きて、髪が育ちにくくなったりするんですよね。
高橋
いい働きをしてくれる菌が、悪影響になったりするなんて!裏切られた気分ですね。
H
そんなことにならないように、菌バランスを整える必要があるんですよね。
この菌バランスをシャンプーで整えることができないかと考え、開発を進めていきました。
こだわりはお客さまの声から
H
リニューアル前のプレミオールを愛用いただいているお客さまから「頭皮のかゆみが気になる」というお声をいただいたことがあるんです。もともとオイルコントロール処方で、頭皮環境を整える成分だったり、汚れを吸着して落とす海泥(かいでい)も配合して、頭皮ケアには自信があったんですよね。
高橋
自信を持ってオススメしたいけど、お客さまの声を見て立ち止まったんですね。
H
そうなんですよね。効果をご実感いただけていないと「きれいの約束」を掲げているラサーナとしては、残念に思われるなと、改良することに決めたんです。
高橋
そこで出会ったのが乳酸菌ということですか?
H
乳酸菌と頭皮常在菌でしたね。じつはラサーナでは、商品開発とは別に「頭皮のかゆみ」についての研究を行っていて、その研究の過程で頭皮常在菌の重要性に気づいたんです。
頭皮データを確認できるスコープと頭皮データ
高橋
気付いたきっかけはありますか?
H
社内で頭皮環境にトラブル(炎症やかゆみ)が発生した従業員を対象に、頭皮の状態を確認していったことがきっかけです。発生前のデータもあり、比べてみると一部の常在菌が過剰に増えたり減ったりしていることがわかったんです。
そこから頭皮トラブルを抑えるために、常在菌のバランスを整えることが重要!と考え、常在菌を整えてくれる成分であるフィト乳酸菌処方(乳酸桿菌、エゴマ葉エキス)にたどり着きました。
高橋
その、フィト乳酸菌処方を今回リニューアルしたプレミオール シャンプーの処方として採用したということですか?
H
そうですね。頭皮を健康的な状態に導けたらと思い、プレミオール シャンプーに採用しています。
高橋
フィトは植物全般という意味ですよね。エゴマの葉などから採れた成分だからなんですね。
エゴマ葉エキスが抽出できるエゴマ(実際の農家さんでの写真。広島県にあるんです!)
H
ラサーナの研究方針が「3セラピー」ですからね。その1つであるフィトセラピー(植物療法)に該当する成分なので、ラサーナらしさを追及した処方です。
H
今回の処方により、お客さまがもともと持っている常在菌(善玉菌)のチカラを引き出したいなと思ったんです。補うのではなく整えて、お客さまが自信を持って、プレミオールのメッセージでもある「自分が好き。と言える髪。」になってほしくって。
高橋
たしかに、頭皮は美髪の土台ですし、どの髪のお悩みにも通じますもんね。
使用感はそのままに、仕上がりはより良く!
H
他にも弊社のアンケートやお客さまの声で「うねり」と「パサつき」がお悩みである方が多いことがわかっています。髪の毛の内側にできてしまう空洞を埋めることに加え、キューティクルに膜を作って水分を保持することで解決するように処方しています。
高橋
でも改良しすぎると、使用感って変わりません?
H
そうなんです。特にヘア エッセンスのうねり改善処方として、髪の内側の水分保持率をアップさせたくて、そのために被膜感を強くしたんですが、どうしてもパリッとした仕上がりになりがちで…プレミオールらしさがなくなってしまい、調整にとても苦労しました。
高橋
プレミオールは柔らかく、しなやかにまとまる仕上がりを理想とする方向けですもんね。
H
パリッとした仕上がりは求めてないですよね。そうならないように何度も試作と改良を繰り返し、やっとプレミオールらしい柔らかい仕上がりでありながらも、水分保持力がアップできるような、現在の処方にたどり着いたんです。ご愛用いただいているお客さまにも、使用感は変わっていないと思っていただける処方かなと。
高橋
社内モニターとして販売前に使用しましたが、以前のものと使用感の違いはわかりませんでした。違いは出さずに、髪の仕上がりがより良くなるように追求したんですね。
H
ご愛用いただくお客さまには、安心して「ヘアケアで心身ともにいきいきしていただきたい」という思いに尽きます。お客さまらしい「きれい」を見つけてもらうお手伝いができれば本望です。